園庭の改修
九州大谷短期大学のテニスコート跡地に設立した幼稚園。園庭は坂の下に作られているため、子ども達が坂を上ったり下りたりと遊び場になっています。それでも毎日上ったり下りたいしていると、少しずつ坂が崩れてきたり、なんと横穴を掘って開いてしまったり。子ども達の活発な遊び場になっています。今後もずっと続く幼稚園の遊び場を整備していくために、3年前から少しずつ園庭の改修を始めました。それが、段差の土留めによる種拾いの場とタイヤを使った階段です。
アフォーダンス理論を活用し、ただ坂があるのではなく環境としての坂を生かしたり、木々の実りを安全に拾える場をつくることで遊びを誘発していきます。
バックヤードの改修
バックヤードは、春~夏にはジャガイモやオクラ、サトイモが、秋にはサツマイモができます。ここは、用務員の熊添さんが中心となって管理してくれるバックヤードの畑で、子ども達が植えた苗を収穫します。生き物に触れるのは何も虫だけでなく、植物も同じです。育ち大きくなったら収穫する。一部は種として植えることで、また来年大きな実をつけるという生命のサイクルを、園内で体験的に学びます。そして、園でできたものを食べるのは、子ども達の大きな楽しみの一つです。季節に合わせて、園庭にはきゅうりを植えたり、ミニトマトを植えたりと、緑がいっぱいになる九州大谷幼稚園です。さらにこの畑のわきの道は、人工芝で整備することで、夏には保育室から直接園内プールにアクセスできます。育ちゆく野菜を身近に感じながら、夏の楽しみであるプール遊びは、大きな蚊帳の中にあるバックヤードプールで行います。