九州大谷学園九州大谷幼稚園は、設立から来年で50周年を迎えます。1974年の設立当初は九州大谷短期大学内にあった仮園舎も、同年筑後市蔵数字大谷518-24に新園舎が落成し、1996年まで利用します。同年、現在地に新園舎が完成してから26年が経過しいよりよ27年目に突入します。設立から50年の節目となる幼稚園ですが、これを機に制服や園内環境が変わっていくだけでなく、保育内容も少しづつ更新されてきています。

ここでは、保育内容を始め、新しい制服や園内環境についてご紹介します。

・アフォーダンス理論について

・自分の考えを表現するための自己選択・自己決定

・園舎環境の改修

・園庭・バックヤードの改修

・新制服について

 

・アフォーダンス理論

アフォーダンス理論は、アメリカの知覚心理学者であるジェームス・J・ギブソンが提唱したもので、afford(与える)からくる造語です。これは、環境自体が子どもに意味を提供しているという考えで、その環境をうまく工夫すれば子どもの行動を引き出す事が出来るという理論です。子どもは環境との相互作用の中で自分の行動を調節して、発達していきます。現在、あひる組から年長クラスまでを発達段階と位置付けて、個に応じた興味関心に応じて活動を刺激するコーナー保育を展開しています。もちろん、未満児・年少クラスから小学校の一斉に適応できる年長クラスへと、段階的に移行する必要がありますが、保育室のみならず園庭の環境は、子ども達の活動を誘発しつつ、時には友達とともに活動することができるようになっています。

・自分の考えを表現するための、自己選択・自己決定

本園の目指す子どもの姿の一つに、「自分の考えをしっかり言える子ども」とあります。これには、自分自身の考えや思いをまずはしっかりと持つこと、次にそれを表現する環境が必要になってきます。九州大谷幼稚園では、子ども一人ひとりの思いや願いに寄り添うことを目指し、レッジョ・エミリア・アプローチを取り入れています。これは、世界的に先進的な教育方法のひとつで、イタリアのレッジョ・エミリア市で行われている教育方法です。「子どもはすべて違う個性を持ち、出来ないものではなく出来る事に目を向けて才能を伸ばしていくべき」と考えたローリス・マラグッツィが、幼児教育の改革を推進に携わり、レッジョ・エミリア・アプローチの様式を確立したものです。特に特徴として挙げられるのは、

①プロジェクト(年間を通じて行うもの)②ドキュメンテーション(記録を残し共有すること)③いつでも自発的な活動を促す環境(造形的な活動のための素材等にいつでもアクセスできる)

の3つです。九州大谷幼稚園では、日々の子ども達の様子を保護者の皆様と共有するドキュメンテーション(アプリを通じて毎日配信)を取り入れ、お子様の成長や様子を保護者の皆様、そして教員と共有していきながら子どもを中心とした保育展開を行ってまいります。また、アフォーダンス理論をベースに、コーナー保育を状況に応じて準備することで自発的な活動を促す環境をつくり出すとともに、行事や保育活動においても「自己選択・自己決定」できる機会をつくることで、安心して子ども達が自発的に活動する環境を設定しています。